中村三近子の『切磋藁』について : 民間教導論へのいとぐち

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タイトル別名
  • On Nakamura Sankinshi's “Sessa-Kou" : a clue to the theory of private instruction
  • ナカムラ サンキンシ ノ セッサコウ ニツイテ : ミンカン キョウドウロン エノ イトグチ
  • 中村三近子の切磋藁について : 民間教導論へのいとぐち

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抄録

中村三近子は18世紀の代表的な往来物作者である。彼の著作である『切磋藁』は、目安箱に投函された『山下広内上書』に対する批判を目的に、1722年に書かれた。この書は数年後に始まる著作の量産を前に、彼がどのような言説の空間に位置していたかを知る手がかりとなる。また本書の民間教導論は、徳川幕府の教化政策と比べて民間の実情を尊重する一方、儒教的な君臣道徳による将軍と庶民との関係強化を図ろうとするものであった。

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