市民参加演劇の活動を通じた公民協働による地域活性化の方途 : アウトリーチとインリーチの反復的交替の視点を中心に

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Public involvement practice on a theatrical movement for community revitalization : through repetitive alternating movements between outreach and inreach
  • シミン サンカ エンゲキ ノ カツドウ オ ツウジタ コウミン キョウドウ ニヨル チイキ カッセイカ ノ ホウト : アウトリーチ ト インリーチ ノ ハンプクテキ コウタイ ノ シテン オ チュウシン ニ

この論文をさがす

抄録

本論文は、民間の劇団による公的事業の展開に着目し、フィールドワークを通じて、文化芸術分野からの地域活性化の方策を取りまとめたものである。特に、第一筆者が自治体からの交付金を得ておこなった演劇公演の運営を経て感じてきた、創造集団における「作家性・芸術性」とアートマネージャーによる「戦略」とのあいだで生じた衝突・軋轢の中から、いくつかの検討を重ねた。実践に対しては、文化政策やアートマネジメントの観点から論考がなされた。そして、(1)公立文化施設での非文化芸術分野の活動への公的資金充当で市民芸術家は育成されるか、(2)アートマネージャーと創造集団の代表者とのあいだにはどのような確執があるかについて接近している。これらを通じて、公による文化施設の活用、すなわち「アウトリーチ」の視点に加えて、民による公への「インリーチ」の観点が重要であることを明らかにした。そして、アウトリーチとインリーチが断続的に展開されること、すなわち反復的交替するとき、公民協働のダイナミックスが導かれることを示し、その状態を担保するために民に求められる視点をまとめた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ