地域活動の担い手の意識と地域コミュニティの活性化 : 同志社大学プロジェクト科目における学生の調査結果から

書誌事項

タイトル別名
  • Consciousness of citizens and organizations about activation local community : PBL (Project-Based Learning) curriculum in Doshisha University
  • チイキ カツドウ ノ ニナイテ ノ イシキ ト チイキ コミュニティ ノ カッセイカ : ドウシシャ ダイガク プロジェクト カモク ニオケル ガクセイ ノ チョウサ ケッカ カラ

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説明

「まちづくり」や「地域活性化」は、地方自治の分野でよく用いられる言葉の1つである。これらの言葉は東日本大震災の経験によって個人と地域とのつながりの重要性が再認識させられたことで、より広く用いられるようになった。その一方で、これまでこの「まちづくり」や「地域活性化」の成功事例は必ずしも多いとは言えない。規範論としての「まちづくり」や「地域活性化」が多方面で説かれることとは対照的に、政策論としての「まちづくり」や「地域活性化」は未成熟であると言える。こうしたギャップの原因の1つとして、地域活動の担い手の意識や関係性についての調査が不十分であることがあげられる。そこで本稿では、平成23年度に同志社大学プロジェクト科目として開講された「上京区活性化プロジェクト~区民との協働で地域課題の解決を!~」において学生が実施した調査の結果を述べ、考察を行う。この調査では、地域コミュニティを担うアクターとして、志縁組織、地縁組織、大学、学生を取り上げ、学生については300名規模のアンケートを、それ以外についてはヒアリングを実施した。これらの分析結果をふまえ、行政からの視点で地域をめぐる各アクターの相互連携を進めるうえでの留意点を示し、より実効性の高い「政策論」としての「まちづくり」や「地域活性化」を展開するための論拠を提供する。

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