水中への雷電流拡散様相

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  • Lightning current diffusion into water
  • スイチュウ エノ ライデンリュウ カクサン ヨウソウ

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抄録

数値電磁界解析手法の一つである時間領域差分法(FDTD法)を用いて水中における電流分布を明らかにした。雷電流は表皮効果により海面付近の浅い部分に集中し、その傾向は海水の塩分濃度が大となるほど顕著となる。一方、塩分濃度が小であるほど、雷電流は海底方向へと侵入する。海上を航行する船舶は耐雷対策のため、雷電流は海面付近の浅い部分にて海中へと放出し、機器の接地は可能な限り深い部分で取る必要がある。湖や河川を航行する船舶は、淡水における表皮厚を考慮すると、独立接地を取ることは難しい。接地抵抗を小とするため、雷保護用接地板の面積は可能な限り大とするべきである。

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