『古事記』三三番歌「我が置きし 剣の大刀 その大刀はや」考

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タイトル別名
  • A study of "Kojiki" no. 33 song "Wagaokishi Tsuruginotachi Sonotachihaya"
  • コジキ サンジュウサン バンカ ワガ オキシ ツルギ ノ タチ ソノ タチ ハヤ コウ
  • 『 コジキ 』 サンサンバンカ 「 ワ ガ オキ シ ケン ノ ダイトウ ソノ ダイトウ ハヤ 」 コウ
  • 古事記三三番歌我が置きし剣の大刀その大刀はや考

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抄録

『古事記』33番歌は、草那芸剣を置いたまま戦って伊服岐能山の神に敗北した倭建命が「あの大刀さえあれば勝てたのに」等という心情を歌ったものと見られてきたが、『古事記』の割注はその解釈を阻む。「剣の大刀」は「神代記」の「草那芸之大刀」(八俣のをろち条)、「草那芸剣」(天孫降臨条)の表現を意識したものであり、『古事記』における当該歌の機能は尾張氏によって熱田社に奉祭されている草那芸剣の正当性の保障である。

収録刊行物

  • 同志社国文学

    同志社国文学 (90), 1-12, 2019-03-20

    同志社大学国文学会

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