明治大正期の国定忠次もの : 菊池寛「入れ札」を論ずるために

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  • メイジ タイショウキ ノ コクテイ チュウジ モノ : キクチカン 「 イレフダ 」 オ ロンズル タメニ
  • メイジ タイショウキ ノ クニサダ チュウジ モノ キクチ カン イレフダ オ ロンズル タメ ニ

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一、はじめに : 大正期の文学における講談速記本(以下講談本)からの影響について、稿者はこれまで芥川龍之介や荒畑寒村の作品を取り上げて論じてきた(拙著『芥川作品の方法 : 紫檀の机から』平二一・七 和泉書院 第六・七・八章)。菊池寛の作品についても、「岩見重太郎(An Allegory)」(「中央公論」大一一・四)が講談本『岩見武勇伝 笹野名槍伝』(長篇講談第三編)(博文館 大五・一)に拠っていることを論証した(拙稿「菊池寛の戯曲「岩見重太郎」 : 博文館長篇講談とのかかわりについて」 / 京都教育大学「国文学会誌」平二三・七)。本稿では、菊池寛の作品の中から、講談や舞台で人気のあった国定忠次(忠治)を扱った「入れ札」(「中央公論」大一〇・二)について論じたい。国定忠次がもともと講談のヒーローであったにもかかわらず、「入れ札」を論ずるに際して講談・講談本を視野に入れた研究はこれまでなされていないからである。……

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  • 文学史研究

    文学史研究 53 1-22, 2013-03

    大阪市立大学国語国文学研究室

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