『八犬伝』と演劇

書誌事項

タイトル別名
  • ハッケンデン ト エンゲキ

この論文をさがす

抄録

一、演劇への依存と類型的人物 : A、伏姫と八重垣姫 : 曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』第十二回には、伏姫が犬の気を受けて懐胎する条があり、そのとき伏姫は、止水に映った自分の顔が犬に見えたことに驚く。この趣向は、実は浄瑠璃『本朝廿四孝』四段目で、上杉謙信の息女八重垣姫が、許婚武田勝頼に危急を知らせようとして、諏訪法性の兜をひそかに持ち出す場面に想を得たものと考えられる。……

収録刊行物

  • 文学史研究

    文学史研究 44 1-9, 2004-03

    大阪市立大学国語国文学研究室

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ