敦煌本捜神記の説話について

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タイトル別名
  • トンコウホンソウシンキ ノ セツワ ニ ツイテ
  • トンコウボン ソウジンキ ノ セツワ ニツイテ

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説明

晋の干宝が撰した志怪小説集「捜神記」の板本は、明以来二十巻本と八巻本の二の異った系統のものが知られていたが、約半世紀以前敦煌石室から「捜神記一巻句道興撰」と題する古鈔本が発見され、羅振玉氏によって敦煌零拾におさめて印行されて、これらの三者の間のテクストの問題は複雑になった。このことに関しては、既に内田道夫氏の明快な考察が見られる。氏は敦煌石室から出た捜神記の説話は八巻本のそれと合するものが多いことに着目され、その鈔本は八巻本と同じ系統から出た民衆的なテクストであるとしておられる。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 8 (4), 376-387, 1957

    大阪市立大学文学会

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