釜ヶ崎地区在住のホームレス経験者に対する社会生活技能訓練(SST)実践報告

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  • カマガサキ チク ザイジュウ ノ ホームレス ケイケンシャ ニ タイスル シャカイ セイカツ ギノウ クンレン SST ジッセン ホウコク

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説明

西成区釜ヶ崎地区には、ホームレスやその経験者が多数居住している。ホームレスは何らかの障害を抱えた人の割合が高く、そのため仕事や対人関係でトラブルを抱えやすく躓きがちである。釜ヶ崎に居住するホームレス経験者に対して、2013年より社会生活技能訓練(SST;ソーシャルスキルストレーニング)を開始した。本稿では、4年目に入るこの活動を3つの時期に分けて報告した。1期では就労を目指す若年ホームレス経験者を対象として土曜日の夜に行い、主に職場での人間関係上の課題を取り上げ、参加者間でロールプレイや意見交換を行った。参加者の言動が、攻撃的な人は和らぎ、自閉的な人は発言が増えるなどの変化が見られた。2~3期は単身高齢生活保護受給者を主な対象として、地域生活で起こりがちな近所とのトラブル、訪問セールスの断り方などを課題として取り上げた。少しずつ形を変えつつ、参加者の要望に応じて現在も存続している。

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