国内外における精巣腫瘍患者の看護を探る

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  • コクナイガイ ニオケル セイソウ シュヨウ カンジャ ノ カンゴ オ サグル

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抄録

本研究の目的は、文献を通して精巣腫瘍患者の看護の実態を知り、看護実践と看護学研究の課題を見出すことである。国内文献は医学中央雑誌(1983年~2015年)を用い、キーワードを「精巣腫瘍」と「看護」で検索し、22件を分析対象とした。海外文献はMEDLINE(1946年~2015年)とCINAHL(1981年~2015年)を用い、キーワードは「testicular cancer」と「nursing OR nurse」で検索し、重複分を除き15件を分析対象とした。これら37件の文献を「予防看護」「手術療法看護」「化学療法看護」「集学的治療施行後の精巣腫瘍サバイバー、看護師の関わり」の4つの視点から整理した。一般男性、看護師ともに精巣腫瘍、精巣自己触診法の知識が不十分であった。精巣腫瘍患者に対し、術後合併症である性機能障害について情報提供ができておらず、患者は身体的・精神的・社会的苦悩を抱えていた。この苦悩は治療後も継続しており、予防からサバイバーに渡り、支援していく必要が示唆された。

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