看護大学生の自己教育力に関する研究 : 自己教育力の学年による違いと卒業後の進路決定

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  • カンゴ ダイガクセイ ノ ジコ キョウイクリョク ニ カンスル ケンキュウ ジコ キョウイクリョク ノ ガクネン ニヨル チガイ ト ソツギョウゴ ノ シンロ ケッテイ

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本研究は4年制看護大学生の自己教育力と最終希望進路選択の学年による差を調査したものである。A大学看護学科の245名を対象に、信頼性と安当性が確保された自己教育性調査票(梶田ら, 1994)の自記式質問紙をもとに表現の修正を行った用紙を作成し、自己教育性(1因子 : 自己発達志向、2因子 : 自己統制志向、3因子 : 自己の安定)と、看護師・保健師を目指す意欲の変化が自己教育力に影響すると考え、卒業後の進路希望調査を実施した。調査に際し、対象者へは目的、データの取り扱い、個人が特定されることは無く、調査に参加しなくても不利益を被らないことを説明し同意を得た。データは各項目の学年の自己教育力得点と因子間の差、学年間の差を統計的に分析した。その結果、学生の自己教育力は、将来、「他人から尊敬される人間になりたい」「他人にばかにされるのは、がまんできない」「他人から欠点を指摘されると、自分でも考えようとする」「何をやってもだめだと思う」「自分にもいろいろ取り柄があると思う」の5項目に学年間の有意差があった。自己教育力合計点と第1因子、第2因子、第3因子得点の学年差はなかった。また、4年次の最終希望進路は、看護師希望者が最も多く、看護師を目指す意欲は2~3年生にかけて一度減少し、4年生で再び増加していた。

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