非自発的失業の存在について : 世代重複完全競争モデルを用いて

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  • ヒジハツテキ シツギョウ ノ ソンザイ ニツイテ セダイ チョウフク カンゼン キョウソウ モデル オ モチイテ

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抄録

各企業が収穫逓減または収穫一定の技術を持つ完全競争下の2世代重複モデルを用いて, 消費者の効用最大化, 企業の利潤最大化に基づく分析から需要不足の状況での非自発的失業の存在を導く。労働供給が離散的(労働供給の値が1か0のいずれか)であっても連続的(労働供給が0以上1以下の値をとる)であっても非自発的失業が存在し得ることを明らかにする。このような結論が導かれるのは若年期の所得から老年期の消費のための貯蓄を行うということが消費需要のレベルに影響を与え完全雇用を保証する需要に届かないことによるものと考えられる。

収録刊行物

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 121 (1), 1-20, 2020-12

    大阪市立大学経済学会

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