Relationship between senses of place through social networking on the Internet and well-being
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- SNSを介したインターネット上での心理的居場所とwell-beingの関連
- SNS オ カイシタ インターネットジョウ デノ シンリテキ イバショ ト well - being ノ カンレン
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本研究では,SNS を介したネット上の人間関係が心理的居場所になり得るのかどうか,また現実における居場所と比較してネットにおける居場所はどのような特徴を持つのかという点を検討し,well-being への影響を検討することを目的として,103 名 (平均年齢 21.9 歳) を対象に質問紙調査を行った。その結果,ネット上の居場所感は現実の居場所感と差がなかったことから,ネットにおいても居場所を感じることが明らかになった。しかし,下位尺度である自己有用感は現実のほうがネットよりも高く,本来感では差がないことから,両者は同質ではないことが明らかになった。また,現実における居場所感は well-beingと強い相関があり,ネットにおける居場所感はほぼ相関がみられなかった。石本 (2009) の,居場所を社会的居場所と個人的居場所に分類する考えに基づくと,ネット上の居場所は個人的居場所に近いのではないかと考えることができる。しかし,インターネット上では交流している相手がいる以上,他者との関係性は存在していると言えるため,個人的居場所に完全にあてはまらないと考えられ,ネット上の居場所独自の機能が存在することが示唆された。
Journal
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- 神戸大学発達・臨床心理学研究
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神戸大学発達・臨床心理学研究 16 14-18, 2017-03-31
神戸大学大学院人間発達環境学研究科(心理発達論分野)
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224930363008
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- NII Article ID
- 120006325000
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- NII Book ID
- AA11821911
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- HANDLE
- 20.500.14094/E0041159
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- NDL BIB ID
- 028361010
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
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- Abstract License Flag
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