パーソナリティ発達についての生活史理論からのアプローチ

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タイトル別名
  • A Study of Approach from Life History Theory on Personality Development
  • パーソナリティ ハッタツ ニツイテノ セイカツシ リロン カラ ノ アプローチ

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説明

本論文の主な目的は,進化心理学のトピックの1つである生活史理論の研究の大きな流れを概観し,パーソナリティと個人差についての進化心理学的な観点を紹介することである。生物の進化においては,繁殖を目標とする諸課題に有限の資源をいかに割り振るかが重要であり,それについての戦略は,性成熟が早く,子の数が多く,養育への投資が少ないr戦略から,性成熟が遅く,子の数が少なく,養育への投資が多いk戦略までの連続体で表され,パーソナリティの一部はこの生活史戦略における変異として捉えられている。生活史戦略は適応的な発達的可塑陛を示し,個人が置かれた環境に応じて思春期以降の繁殖戦略を決定する。生活史戦略は適応上の問題に対処するよう行動を組織化するとされ,分野を横断してモデルの統合が目指される。

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