メソアメリカ南東部における球技文化:ホンジュラスにおける球技場からの予察

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  • メソアメリカ ナントウブ ニ オケル キュウギ ブンカ : ホンジュラス ニ オケル キュウギジョウ カラ ノ ヨサツ

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メソアメリカ文明における球技は,時代,地域に関わらず,重要な文化要素であった。また,球技はメソアメリカと非メソアメリカを分ける文化要素の一つにもなり得る。本稿で対象とするホ ンジュラスはメソアメリカ文明の一部であるマヤ文明の南東部にあたり,メソアメリカ文明やマヤ文明における周縁地域とされている。それゆえ,ホンジュラスにおける球技を研究することは,コパンを中心としたマヤ南東部と非マヤ周辺地域を視野に入れた球技文化の分化と変遷を解明することにつながる。この研究に伴って,当時の政治的関係やパワーバランス,文化領域,地域間交流などに言及することも可能となる。しかし,ホンジュラスでは球技研究は盛んではない。 近年になって球技場のデータベースも作成されているものの,研究者によって確認されている球技場の総数は異なっており,ホンジュラスにおける球技研究は錯綜しているのが現状である。そのような事態から脱却するためにも,文献を読み込むだけでなく,実際に遺跡を訪問し,球技場を踏査する必要がある。

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