中学校家庭科教材としての縫製手順の検討-ハーフパンツ製作を事例として-

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タイトル別名
  • Consideration of sewing procedures for home economics teaching materials in junior high school:A case of articles on half pants
  • チュウガッコウ カテイカ キョウザイ ト シテ ノ ホウセイ テジュン ノ ケントウ : ハーフパンツ セイサク オ ジレイ ト シテ

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説明

中学校家庭科で扱う教材については様々あるが,「股下を先に縫う方法」,「股上を先に縫う方法」の2種の異なる手順で縫製するハーフパンツに着目した。両者の製作方法を学ぶことで,学生にはパンツの構成・構造の理解を促すだけではなく,それぞれのメリット・デメリットを考察し,勤務校の生徒に即した教材の提案や構築を自らできる力を養うことを目指し,教職課程の教科に関する科目の教材として提案した。2種のハーフパンツの製作後に縫製手順を比較する内容のアンケート調査を実施した結果,「待ち針の打ちやすさ」の股上および股下,「縫いやすさ」の股上および股下,「アイロンのかけやすさ」の股下において有意差がみられ,各所においては扱いやすい方法があることが見出された。また,「将来,教員になった際に,扱いたい教授法か否か」の設問においては,自分自身が教員となった場合を想定し,生徒に理解しやすい縫製手順について教授する方法だけでなく,仕上がりの美しさや生徒のやる気についても考慮していることが分かった。さらに,本研究の被験者である学生たちは,「股上を先に縫う方法」が「股下を先に縫う方法」に比べ,中学校の教材として適する縫製手順と判断したことが示唆される。

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