自分と子どものかかわりから自己理解を図る 保育授業の開発(第5報) ―中学校選択教科「技術・家庭(家庭分野)」におけるFlour Baby Projectの実践と検討―

書誌事項

タイトル別名
  • ジブン ト コドモ ノ カカワリ カラ ジコ リカイ オ ハカル ホイク ジュギョウ ノ カイハツ ダイ5ホウ チュウガッコウ センタク キョウカ ギジュツ カテイ カテイ ブンヤ ニ オケル Flour Baby Project ノ ジッセン ト ケントウ

この論文をさがす

説明

本研究の目的では、全ての生徒が乳幼児との関わりを通して、親になるということを考え、自己理解を図る保育授業の開発にある。本報は、中学校家庭科でこの目的を達成するための第二段階として、中学校選択教科「技術・家庭(家庭分野)」を履修している生徒16名(第3学年女子16名)にFlour Baby Project(以下、FBPと称す)を実施し、その有効性を検討した。生徒は、①Flour Babyに対する愛着を持って土・日を含むFBPを行い、②世話に伴う様々な大変さから、③家族の協力の必要性を感じると共に、④「養育態度の反省」から、現在の自分には、子育てに対する責任と知識・経済力が欠如し、自立できていないために、親になることはできないという⑤「現在の自分に関する知識」を形成していた。しかし、最終授業で行ったディスカッションで終了後には、生徒は、「将来は自分も子どもがほしい」、「子育ては大変だがそれを通して自分も成長できるのではないか」という⑥「将来の自分に関する認識」に結びつく意見を記述していた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ