大学におけるキャリア教育の取り組み : 5大学ヒアリング調査による比較研究

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  • ダイガク ニ オケル キャリア キョウイク ノ トリクミ 5 ダイガク ヒアリング チョウサ ニ ヨル ヒカク ケンキュウ

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抄録

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本稿では,キャリア教育における先行・先進事例のヒアリング調査に基づいて,現在国内の大学において行われている実効性の高い取り組みの実態を明らかにした。ヒアリングした5つの大学に共通してみられたのは,①活動拠点となるセンター機能が存在すること,②様々な仕掛けが効果的に相乗効果を発揮するような系統立ったキャリア教育プログラムを組み立てていること,③社会人として必要とされる基礎力の向上を目的として,学生がオープンキャンパスや企業説明会の企画・運営をしたり,地域との連携事業を行ったりするPBLを実施していること,④グループディスカッションの力を養うためにトレーニングの機会を設けていること,⑤低学年から将来のキャリアについて考える機会や企業関係者と接するイベントなどがあること,の5点であった。また,キャリア教育の主な担当者が,キャリア教育を専門とする専任教員(職員)である大学と,キャリア教育を専門としない一般の教員である大学とがあり,それぞれに考えられるメリットとデメリットについて考察した。キャリア教育の主な担当者を誰にするかは,その大学のキャリア教育の方針・ポリシーと密接に関わってくるということを考慮した上で,慎重に検討することが望ましいということを述べた。

通巻第37号, 本稿は平成23年度城西大学学長所管研究奨励金を受けて行われた研究の一部である。

source:Josai University bulletin, the Department of Economics

identifier:JOS-03866947-3203

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