Description
type:text
本稿では中国人日本語学習者が会話場面で使用した「ワタシ+は」の過剰使用を確認した。「ワタシは」を意味機能により、「対比」「主題」「フィラー的な用法」「誤用」に分け、「主題」での過剰使用の特徴3 種類と「フィラー的な用法」での過剰使用の特徴1 種類を明らかにした。タイプ①は、S0 段階における会話冒頭の「ワタシは」の使用であり、タイプ②は、S1 段階における不用意な「ワタシは」の使用である。そして、タイプ③は、S1 段階における連続の「ワタシは」の使用である。タイプ④はフィラー的用法で、時間を稼ぐために“とりあえず言い出した「ワタシは」”である。また、この結論をもとに、日本語教育に応用し、中国人学習者の指導に役立たせたい。
Journal
-
- さいたま言語研究
-
さいたま言語研究 5 58-71, 2021
埼玉大学大学院人文社会科学研究科日本語専攻内 さいたま言語研究会
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390009225531059968
-
- NII Article ID
- 120007119935
-
- ISSN
- 2432857X
-
- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1586/00019286/
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- departmental bulletin paper
-
- Data Source
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles