ナッジが有機農産物の購買行動に与える影響―オンラインによるランダム化フィールド実験からのエビデンス―

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タイトル別名
  • Nudging the Purchase of Organic Agricultural Products: Evidence from an Online Randomized Field Experiment
  • ナッジ ガ ユウキ ノウサンブツ ノ コウバイ コウドウ ニ アタエル エイキョウ : オンライン ニ ヨル ランダムカ フィールド ジッケン カラ ノ エビデンス

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抄録

本研究では,ランダム化比較実験(RCT)により,消費者がどのような情報(ナッジ)に強く反応して有機農産物(米,にんじん,たまねぎ,ほうれんそう,トマト)及び加工品(納豆)の購買行動を変容させるのかについて検証した。RCTにおける介入群は,①有機農産物の定義情報を付与する群,②慣行栽培と比較した環境負荷低減の情報を付与する群,③安全性の情報を付与する群,④全ての情報を付与する群の四つであり,また対照群を設けた。3か月間の購買データからナッジの効果を比較したところ,にんじん,たまねぎ,ほうれんそうについては対照群と比べて介入群の有機農産物の購買額が大きかったものの,統計的に有意な差ではなかった。ただ,③安全性の情報を付与する群については,もともと有機農産物に高い価格を支払っても良いと考えていた実験参加者の支出額を有意に高めた。

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