書誌事項
- タイトル別名
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- New Japanese Chestnut Cultivar ‘Porosuke’
- ニホングリ シン ヒンシュ'ポロスケ'
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説明
<p>‘ぽろすけ’は, 2004 年に550-40[290-5(‘森早生’× ‘改良豊多摩’)]× ‘国見’)に‘丹沢’を交雑し,育成した実生から選抜した早生の易渋皮剥皮性を有するニホングリ品種である.2009 年からクリ第7 回系統適応性検定試験に,クリ筑波41 号として供試し,2016 年2 月の果樹系統適応性・特性検定試験成績検討会で新品種候補にふさわしいとの合意が得られ,2018 年5 月29 日に第26828 号として種苗法に基づき品種登録された.系統適応性検定試験の結果では,樹勢の強弱は中,樹姿は直立と開張の中間である.雌花の満開日は6 月3 日で‘丹沢’や‘ぽろたん’と同時期である.収穫盛期は9 月2 日であり,‘丹沢’と同時期で,‘ぽろたん’より早い.若木の収量は‘丹沢’や‘ぽろたん’と同程度である.双子果,腐敗果,虫害果の発生率は‘丹沢’,‘ぽろたん’と同程度,裂果の発生率は‘丹沢’と同程度で,‘ぽろたん’より 高い.果実重は約19g で‘丹沢’,‘ぽろたん’より小さい.果実の揃いは良好で,比重は‘丹沢’,‘ぽろたん’と同程度である.果肉の色は黄色で肉質はやや粉質,甘味や香気は中程度であり,食味は‘丹沢’や ‘ぽろたん’と同程度である.渋皮剥皮性は‘ぽろたん’と同様に容易である.また,‘ぽろたん’と交雑和合性を示すため,両品種を植栽する園地では渋皮剥皮が容易な果実のみ生産可能である.‘ぽろすけ’は渋皮剥皮が容易な果実の供給期間を拡大可能な品種として普及が期待される.</p>
収録刊行物
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- 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development
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農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 7 39-46, 2021-07-30
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009225717359488
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- NII論文ID
- 130008150836
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- NII書誌ID
- AA12869582
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- NDL書誌ID
- 031723527
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- ISSN
- 24349909
- 24349895
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可