AMS14C年代測定に基づく北海道石狩低地帯の花粉分析データからの古植生と推移相

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  • Findings on vegetation changes in the Ishikari Lowland, Hokkaido, from pollen analysis and AMS14C dating

抄録

石狩平野の中央部にある野幌丘陵の東側、東野幌湿原で1997年に採取した10.2mコアは温帯性落葉広葉樹林の存在を示し、少量のブナ花粉が連続出現していた。この地域には植栽され大木になったブナ親木集団が三つあり、その周りの東西7km、南北6kmの範囲内に2020年に設定した調査地点30カ所で表土を採取し花粉分析した。ブナ大木の樹冠下方では20%近い出現率でブナ落下花粉が存在したが。南~西方向へは0~1%の出現率であった。北海道東部の十勝平野の忠類で1970年にナウマンゾウ化石ほぼ1体分が発掘された時の酸素同位体ステージ5eの花粉分析を再考察した。現在より11ºC以上温暖な温帯性落葉広葉樹林植生が発達していた時代にこのゾウが生きていたことが判明した。東野幌湿原における泥炭層の堆積の始まりは縄文海進最盛期の6,000年前に近い5917±46calBPであった。

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