保健師の支援技術を可視化したオリジナル映像教材を使用した教育の前後比較

書誌事項

タイトル別名
  • ホケンシ ノ シエン ギジュツ オ カシカ シタ オリジナル エイゾウ キョウザイ オ シヨウ シタ キョウイク ノ ゼンゴ ヒカク

この論文をさがす

抄録

type:TOHO University Scholarly Publication

研究報告

[目的]保健師の支援技術を可視化したオリジナル映像教材の教育効果を検討することである。[方法]A大学の保健師課程の学生19人を対象とした。調査項目は、映像教材のわかりやすさ、演習の取り組みの程度、児の発育・発達、児の体重測定の実施、母親に対する育児状況の確認、保健師就職希望、一般性セルフ・エフィカシー尺度(Generality Self-efficacy-Scale: GSES)の合計得点、下位尺度の「行動の積極性」「失敗の不安」「能力の社会的位置づけ」、自由記載であり、自作の質問紙を用いて尋ねた。教育の前後比較はWilcoxon符号付順位和検定を用いた。自由記載は、類似内容をまとめて集約した。解析は、SPSS Statistics, Ver. 23.0、有意水準は5%未満とした。所属機関の倫理審査委員会の承諾を受けて実施した。[結果]19人から回答を得た(回収率100%)。家庭訪問では「児の発育・発達の確認」(p=.031)、「母親に対する育児状況の確認」(p=.008)、「演習の取り組みの程度」(p=.018)、GSES下位尺度の「行動の積極性」(p<.001)について教育の前後で有意差が見られた。乳児健診の問診場面では「児の発育・発達の確認」(p<.001)、「母親に対する育児状況の確認」(p<.001)、「演習の取り組みの程度」(p<.001)について教育の前後で有意差が見られた。[結論]オリジナル映像教材を使用した演習は、保健師の支援技術がわかりやすく一定の教育効果があった。教員は、学生が対象者の生活を想起して予防や健康の保持増進を目指す保健師の支援のあり方が考えられるように、映像教材等を利用して教育を工夫することが必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ