「第三項理論」批判 ―文学教育にカント哲学は何ができるかー

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タイトル別名
  • Critique of Tanaka Minoru’s “Dai-San-Kou” Theory -What can Kant’s Philosophy do for literary education?-
  • 「 ダイサンコウ リロン 」 ヒハン : ブンガク キョウイク ニ カント テツガク ワ ナニ ガ デキル カ?

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抄録

田中実による第三項理論は、国語教育および文学研究の分野で、ながらく注目を浴びつづけている。注目を集める分、その賛否も大きく分かれるところだが、その理由に、議論の全容を把握することが難しいということが挙げられる。近年、難波博孝によって、第三項理論をいわゆる「新実在論」、とりわけマルクス・ガブリエルの主張と比較し、整理する試みが提案された。本論考は、難波の試みに続き、第三項理論を、18世紀ドイツの哲学者イマヌエル・カントの主張によって整理することを試みたものである。第三項理論は、カント主義的文学理論として理解することによって、よりその意図と可能性とが鮮明になると筆者は考える。

収録刊行物

  • 作大論集

    作大論集 (10), 43-54, 2020-02-15

    作新学院大学

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