慢性期統合失調症のリカバリー支援におけるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の効果の検討—シングルケースデザイン—

書誌事項

タイトル別名
  • Examining the Effectiveness of Acceptance and Commitment Therapy (ACT) in Supporting Recovery for Chronic Schizophrenia: A Single Case Design
  • 慢性期統合失調症のリカバリー支援におけるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の効果の検討 : シングルケースデザイン
  • マンセイキ トウゴウ シッチョウショウ ノ リカバリー シエン ニ オケル アクセプタンス&コミットメント ・ セラピー(ACT)ノ コウカ ノ ケントウ : シングルケースデザイン

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説明

<p>本研究では、3名の慢性期統合失調症患者に対しグループ介入のアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)を実施し、介入プログラムの効果を検討した。介入はプログラム4回とフォローアップ2回の全6回であり、シングルケースデザインを用いて、アウトカム指標として価値に基づく行動の生起頻度、プロセス指標としてVQ、CFQ、BEAQを測定した。結果、価値に基づく行動の生起頻度は、3名共に有意な増加(p<.05)が認められた(Tau=0.43—0.53)。プロセス指標は、目視分析において介入中は有意な傾向があり、介入後はベースラインのレベルに戻る傾向がみられ、1名のVQ(前進因子)のみが有意であった(Tau=0.69)。以上から、グループACTプログラムは統合失調症のリカバリー支援として各参加者の価値に基づく行動の促進に有効であり、介入後の行動の般化と維持には、段階的な介入方法のさらなる検討が必要である。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 47 (3), 249-260, 2021-09-30

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

被引用文献 (1)*注記

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