保護者の口腔衛生に関する知識と子どもの歯科保健行動との関連

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between parents’ knowledge of oral hygiene and children’s dental health behavior: How differences in knowledge between dental hygienists and parents affect children in early childhood
  • 保護者の口腔衛生に関する知識と子どもの歯科保健行動との関連 : 歯科衛生士有資格保護者と一般保護者の知識の違いが幼児期の子どもに及ぼす影響
  • ホゴシャ ノ コウコウ エイセイ ニ カンスル チシキ ト コドモ ノ シカ ホケン コウドウ ト ノ カンレン : シカ エイセイシユウシカク ホゴシャ ト イッパン ホゴシャ ノ チシキ ノ チガイ ガ ヨウジキ ノ コドモ ニ オヨボス エイキョウ
  • -歯科衛生士有資格保護者と一般保護者の知識の違いが幼児期の子どもに及ぼす影響-

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抄録

<p> 子どものう蝕罹患には,保護者の影響が強く関連していると考えられる.保護者が適切な口腔衛生に関する知識をもっている歯科衛生士有資格者か否かの違いによる,子どもの歯科保健行動の違いについては明らかになっていない.</p><p> 本研究の目的は,歯科衛生士有資格者である保護者とそうでない保護者の口腔衛生に関する知識の違いと,子どもの歯科保健行動との関連性を明らかにすることである.</p><p> 調査対象者は,3歳~5歳の子どもをもつ歯科衛生士有資格者の保護者22人と一般保護者56人である.対象者についてアンケート調査を行い,関連性を検討した.</p><p> 調査の結果,仕上げ磨きの必要性は,両群高い割合で理解しており実践していた.歯科衛生士有資格者である保護者のみならず一般保護者も仕上げ磨きの必要性の知識が実行に繋がっていることが示唆された.フッ化物の効果では,歯科衛生士でない群は,フッ化物配合の歯磨剤のう蝕予防効果について理解していても年齢に応じた適切なフッ化物濃度の歯磨剤の選択,歯磨剤の使用はできていなかった.</p><p> 幼児期は,歯科保健行動を定着させるために効果的な時期であるため,保護者に対して,知識の伝達や知識を実践に繋げていく指導を行うことが大切であることが示唆された.</p>

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