小学校高学年児童の歯みがき習慣と保護者の口腔保健に関する意識の関係

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タイトル別名
  • Relationship of oral health behavior between school-age children and their parents
  • ショウガッコウ コウガクネン ジドウ ノ ハミガキ シュウカン ト ホゴシャ ノ コウコウ ホケン ニ カンスル イシキ ノ カンケイ

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抄録

<p> 本研究の目的は,児童と保護者の口腔衛生に対する意識と児童の口腔内の状態の関連を検討することで有効な口腔保健指導の方法を明らかにし,今後の効果的な指導プログラム作成の一助とすることである.対象は,新潟県新潟市中央区のH小学校2018年度第5学年児童66名のうち,昼休みの歯みがき指導に参加し,かつ本研究への参加に同意した46名(女子28名,男子18名)とその保護者である.歯みがき指導開始の1か月前に,対象児童とその保護者に対して歯みがき習慣に関する質問紙調査を実施した.指導開始時におけるプラークの付着状況と歯肉の状態を評価するため,初回の歯みがき指導前に口腔内写真を撮影しデータ採取を行った.H小学校では,「歯みがきの時は鏡を見て歯をみがいていますか?」に「いつも見ている」と回答した者が23.9%であり,過去の報告と比較して低かった.OHI-DIは,フロス使用群の方がフロス非使用群よりも有意に低い値を示した.また,歯みがき習慣に関する質問項目のうち,デンタルフロスの使用を中心に保護者と児童の歯みがき習慣に有意な相関を認めた.今後,継続的に歯ならびに関する親子の意識調査を行い,それをもとに保護者に対して口腔保健に関する情報を提供していく必要があると考える.保護者に正しい知識を持ってもらい,そして子供の口腔内に関心を持ち続けてもらうことは,学童期の子供の口腔保健にとって有益であるといえる.</p>

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