学校数学における二次元表理解のための足場設定
書誌事項
- タイトル別名
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- Scaffolding two-way tables understanding in school mathematics
抄録
<p>データに潜む複雑な現象を解明するためには,質的変数 (質的データ) 間の関係を分析する必要がある.その場合,それぞれの変数の応答カテゴリーのペアに応じて度数を集計し,結果を表にまとめて表示する二次元表を用いることが効果的である.このような背景から,日本の算数・数学教育においても,二次元表の指導が重要視され始めている.その一方で,全国学力・学習状況調査の結果から,二次元表の理解の困難性が指摘されている.そこで本稿は,学習者の事前の資質に基づいて学習者を支援し,複雑な問題に十分に対処するための知識,スキル,自信の発達に貢献することを目的とする足場設定に着目し,二次元表の理解を支援する足場設定の具体的提案を目的とした.結果として,二次元表に対する学習者の反応のルーブリックに基づいて,生徒をより高次の段階へ導くための足場設定を提案した.また,日本の学校数学における活用場面について考察した.</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 36 (2), 209-214, 2021-12-19
一般社団法人 日本科学教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009316359950720
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- NII論文ID
- 130008142986
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可