書誌事項
- タイトル別名
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- Phonological and Morphological Changes in Yonaguni Dialect
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説明
本論文では日琉諸語(日本語諸方言および琉球語諸方言)の最西端で話されている与那国方言(ドゥナンムヌイ)の音韻変化と形態変化について整理し,特に先行研究で議論が少ない諸点について筆者の考えを提示し,今後の研究のための材料を提供することを目的とする。音韻変化について,与那国方言では次の変化が生じたと考える:狭母音の前での*/s/の重子音化(とそれに伴う破擦化),母音間の*/k/の有声化,*/i/の後での子音の順行口蓋化,および*/ni/の鼻母音化。形態変化について,与那国方言では次の変化が生じたと考える:シアリ形に由来する接続形の*-i+ari >*-je,非意志的自動詞の完了形での*-ai-uN > -aN,i語幹動詞のir語幹化への類推による*–is- > –ir-,および形容詞語幹における接辞*-sa > [-ha] > -a。
収録刊行物
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- 国立国語研究所論集
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国立国語研究所論集 (22), 89-111, 2022-01
国立国語研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009371645369728
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- NII論文ID
- 120007184727
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- ISSN
- 21861358
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可