膠芽腫に対する集学的治療

  • 篠山 隆司
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座脳神経外科学分野
  • 田中 一寛
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座脳神経外科学分野
  • 長嶋 宏明
    神戸大学大学院医学研究科外科系講座脳神経外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Multidisciplinary Treatment for Glioblastoma
  • コウガ シュ ニ タイスル シュウガクテキ チリョウ

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抄録

<p> 膠芽腫はいまだ生存期間中央値が約2年と悪性脳腫瘍の中で最も予後不良の疾患である. 膠芽腫の治療は大きく分けて手術, 放射線療法, 化学療法の3つに分けられる. 手術に関しては造影部位の全摘出が推奨されるが, 機能予後を十分考慮して摘出する必要がある. また, 化学療法はテモゾロミドとベバシズマブがあるが, ベバシズマブの投与時期, 投与方法についてはまだまだ議論の余地がある. 一方, 放射線治療については高齢者では短期照射が推奨され, 現在日本国内では医師主導試験が行われている. その他, 術中光線力学療法, novo-TTF, ウイルス療法など, 新しい治療法が登場している.</p>

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参考文献 (34)*注記

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