FDG-PETが発見の端緒となった多発性の軸骨格病変を伴うサルコイドーシスの 1例

  • 井坂 由莉
    千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学
  • 寺田 二郎
    千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学 千葉大学真菌医学研究センター 呼吸器生体制御学共同研究部門
  • 太田 昌幸
    千葉大学大学院医学研究院 診断病理学
  • 吉岡 慶一朗
    千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学
  • 安部 光洋
    千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学
  • 川﨑 剛
    千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学
  • 池田 純一郎
    千葉大学大学院医学研究院 診断病理学
  • 巽 浩一郎
    千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学 千葉大学真菌医学研究センター 呼吸器生体制御学研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • A case of sarcoidosis with multiple axial skeleton lesion detected by FDG-PET
  • FDG-PET ガ ハッケン ノ タンショ ト ナッタ タハツセイ ノ ジク コッカク ビョウヘン オ トモナウ サルコイドーシス ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は 57歳,女性.健診胸部 X線にて異常影を指摘され前医を受診.CTで右肺上葉浸潤影,粒状影,小結節影を認め,当初は肺炎を疑われたが,抗菌薬による治療に不応であった.肺癌などの鑑別目的にガイドシース併用気管支腔内超音波断層法( EBUS-GS)を用いた気管支鏡検査を行い,病変が withinに描出された上で検体を採取したが診断を得られず,当院紹介後 2回目の気管支鏡検査を行ったが同様の結果であった. FDG-PETでは,肺,縦隔肺門リンパ節,腹腔内リンパ節,肝,肩甲骨,脊椎,腸骨など,全身性に多発集積を認めた.経皮的腸骨生検を行った結果,壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が検出され,サルコイドーシスに矛盾しない病理診断が得られた.骨病変は病的骨折・脊髄圧迫の危険は低いと判断され,他に治療を要する臓器病変がなかったことから,無治療にて経過観察となった.脊椎骨盤に病変が多発した稀なサルコイドーシスの 1例を経験した.</p>

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参考文献 (9)*注記

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