インデックスの導入が保険市場に与える影響の理論的考察

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書誌事項

タイトル別名
  • A study on rational demand for index insurance
  • ―新しい保険料算出原理の提案―

抄録

インデックス保険は発展途上国の貧困対策のみならず、日本においても導入がはじまっている保険商品である。しかし、途上国におけるインデックス保険の加入状況を見ると、当初の予測よりもはるかに少ないというデータが観察されている。この原因として、実際の損害の有無とインデックスの有無が一致しないベーシスリスクの存在が指摘されている。本研究は、個人の選好が期待効用理論を一般化した後悔理論によって表現されるとき、事象の生起する確率が分からないあいまい性があるときに、インデックス保険への需要量がどのように変化するかを検討する。これらのアプローチにより規範的なアプローチの下で観測データが説明できる可能性があることを明らかにし、わが国をはじめとする先進国への導入の可能性を提言する。

収録刊行物

  • 生命保険論集

    生命保険論集 2020 (212), 107-132, 2020-09-20

    公益財団法人 生命保険文化センター

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009454803338752
  • NII論文ID
    130008149626
  • DOI
    10.51107/jilijournal.2020.212_107
  • ISSN
    24368628
    13467190
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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