基本アウトカムマスター(Basic Outcome Master:BOM)の目的と構造および今後の課題

書誌事項

タイトル別名
  • The purpose, the structure and the next assignment of Basic Outcome Master : BOM
  • 基本アウトカムマスター(Basic Outcome Master : BOM)の目的と構造および今後の課題 : 経験から科学へ
  • キホン アウトカムマスター(Basic Outcome Master : BOM)ノ モクテキ ト コウゾウ オヨビ コンゴ ノ カダイ : ケイケン カラ カガク エ
  • - to experience from science -
  • ー経験から科学へー

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説明

<p> 日本クリニカルパス学会用語・出版委員会では用語・出版委員会アウトカム部会で約2年間の議論を経て、患者アウトカムの基本マスター(Basic Outcome Master:BOM)を作成した。各施設で使われている患者アウトカムの内容を吟味し、追加、削除を行った結果、302のアウトカムに集約した。集約した302のアウトカム以外に今後、各施設で必要と思われるものが新たに発生することを考慮し、Othersの大分類を作り、そこにいったん収納し、部会での審議を経てアウトカムとしての採用の是非を決めることとした。BOMの作成は電子化の準備として必要な作業であるだけでなく、効率的な記録やバリアンス収集にもつながるものとして位置づけた。BOMでは大分類−中分類−アウトカムをヒモ付けしたが、今回の作業ではアウトカムのさらに下位に位置する観察項目(アセスメントあるいは判断基準)とのヒモ付けは、観察項目自体が多様で標準化は困難と考え、行わなかった。今回の整理でアウトカムの粒度や重要性が明確になり、文言の整合性も確保できた。今後、観察項目の事例を各施設から集め、標準的なアウトカム−観察項目セットができれば記録の整合性や客観的評価が可能になり、さらに分析系を充実させることでクリニカルパス本来の目的である医療の向上に資すると考えている。</p>

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