腸閉塞を契機に発見された真性腸石を伴うMeckel憩室の1例

  • 加藤 潤紀
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 早川 俊輔
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 柳田 剛
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 藤幡 士郎
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 中屋 誠一
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 佐川 弘之
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 田中 達也
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 小川 了
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 高橋 広城
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 松尾 洋一
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科
  • 瀧口 修司
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Meckel’s Diverticulitis with a True Enterolith
  • チョウ ヘイソク オ ケイキ ニ ハッケン サレタ シンセイ チョウセキ オ トモナウ Meckel ケイシツ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は87歳女性で,前日からの下腹部痛で当院を受診した。炎症反応の上昇は認めなかったもののCT上,小腸の拡張と内部に球状異物を認め,異物による腸閉塞の診断で同日緊急手術を施行した。腹腔鏡で観察後,高度な癒着のため開腹に移行した。拡張部位はMeckel憩室であり,憩室内に4cm大の結石が嵌頓していた。小腸を切除し憩室および結石を摘出した。病理組織学的所見では憩室粘膜に壊死,出血,膿瘍の所見を認めていた。腸石については成分分析の結果真性腸石と診断した。真性腸石を伴うMeckel憩室炎により腹痛をきたした極めてまれな1例を経験したため,文献的考察を加え,報告する。</p>

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