<i>KIAA1549-BRAF</i>融合遺伝子を有する治療抵抗性視神経膠腫におけるtrametinibの治療経験
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- 本田 護
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 福岡 講平
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 津村 悠介
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 森 麻希子
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 入倉 朋也
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 渡壁 麻衣
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 平木 崇正
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 井上 恭兵
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 三谷 友一
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 大嶋 宏一
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 荒川 ゆうき
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
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- 福地 麻貴子
- 埼玉県立小児医療センター看護部
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- 本田 聡子
- 埼玉県立小児医療センター臨床研究部
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- 坂中 須美子
- 埼玉県立小児医療センター臨床研究部
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- 田波 穣
- 埼玉県立小児医療センター放射線科
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- 中澤 温子
- 埼玉県立小児医療センター臨床研究部
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- 栗原 淳
- 埼玉県立小児医療センター脳神経外科
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- 康 勝好
- 埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
書誌事項
- タイトル別名
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- Response to trametinib treatment in a pediatric case of refractory optic pathway glioma with <i>KIAA1549-BRAF</i> fusion gene
抄録
<p>MEK阻害剤であるtrametinibは,BRAF遺伝子異常を有する視神経膠腫に対する有効性が期待されているが,本邦において小児の視神経膠腫に対する本薬剤の使用経験は極めて乏しい.今回我々はがん遺伝子パネル検査によってKIAA1549-BRAF融合遺伝子が検出された治療抵抗性の視神経膠腫に対してtrametinibを使用した症例を経験したため報告する.症例は8歳女児で生後7か月に視神経膠腫と診断された.診断後から合計5種類の化学療法と生検を含めて4回の手術療法を受けたが腫瘍は増大傾向であった.水頭症による意識障害が進行したが,髄液蛋白濃度が高く脳室腹腔シャントは施行できなかった.がん遺伝子パネル検査でKIAA1549-BRAF融合遺伝子が検出され,trametinibを2か月間投与した.投与期間中は画像上腫瘍増大の抑制効果を認め,髄液蛋白濃度も低下した.NCI-CTCAE version 5においてGrade 3以上の有害事象を認めなかった.本邦におけるtrametinibの有効性と安全性について,今後の症例の蓄積が重要と考えられる.</p>
収録刊行物
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- 日本小児血液・がん学会雑誌
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日本小児血液・がん学会雑誌 58 (5), 455-458, 2021
日本小児血液・がん学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009562055992320
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- NII論文ID
- 130008158333
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- ISSN
- 21895384
- 2187011X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可