表在性皮膚感染症に対するオゼノキサシンローション(ゼビアックス<sup>®</sup>ローション2%)の使用成績調査による有効性および安全性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation of the effectiveness and safety of ozenoxacin lotion (Zebiax<sup>®</sup> Lotion 2%) on superficial skin infections by a drug use-results survey
- 表在性皮膚感染症に対するオゼノキサシンローション(ゼビアックスローション2%)の使用成績調査による有効性および安全性の検討
- ヒョウザイセイ ヒフ カンセンショウ ニ タイスル オゼノキサシンローション(ゼビアックスローション 2%)ノ シヨウ セイセキ チョウサ ニ ヨル ユウコウセイ オヨビ アンゼンセイ ノ ケントウ
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説明
オゼノキサシンローション(ゼビアックス®ローション2 %,以下,本剤)は,2015年9月に化膿性炎症を伴う痤瘡及び表在性皮膚感染症を効能として承認されたキノロン系の外用抗菌薬である.2016年4月より本剤の日常診療下における表在性皮膚感染症に対する使用成績調査(観察期間:本剤使用開始日から7日後まで)を実施し,安全性および有効性について検討した. 安全性解析対象症例310例中4例(1.29%)に4件の副作用が認められたが,いずれも非重篤であり,国内臨床試験で対象外であった13歳未満の伝染性膿痂疹患者で発現していた. 内訳は,接触皮膚炎,適用部位刺激感,適用部位疼痛,適用部位湿疹が各1件であった. 臨床効果が「著効」または「有効」と判定された症例の割合(有効率)は,全症例で67.9%(209/308例)であり,疾患別の有効率は毛包炎で53.1%(85/160例),化膿性汗孔周囲炎で76.5%(13/17例),伝染性膿痂疹で84.7%(111/131例)であった. 13歳未満の症例での有効率は80.4%(115/143例)であった. 本剤は実臨床において,表在性皮膚感染症に対し有用な薬剤であることが示され,国内臨床試験時に検討されていない化膿性汗孔周囲炎と伝染性膿痂疹に対する有効性も確認された.また,罹患部位への刺激に注意して使用することで,13歳未満の患者に対しても,本剤が有用な治療選択肢の一つになり得ることが示された.
収録刊行物
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- 日本臨床皮膚科医会雑誌
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日本臨床皮膚科医会雑誌 38 (6), 906-914, 2021
日本臨床皮膚科医会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009640044971264
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- NII論文ID
- 130008159398
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- NII書誌ID
- AA1202905X
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- ISSN
- 1882272X
- 13497758
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- NDL書誌ID
- 031979477
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可