急性期脳卒中患者に対し,ガイドラインを用いたShared decision makingに焦点を当てた上肢機能アプローチを実施した一例

  • 秋葉 周
    東京都済生会中央病院リハビリテーション科
  • 竹林 崇
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 花田 恵介
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科 医療法人錦秀会阪和記念病院リハビリテーション部

書誌事項

タイトル別名
  • Guideline-based functional upper limb approach focusing on shared decision making for acute-phase stroke patients:
  • キュウセイキ ノウソッチュウ カンジャ ニ タイシ,ガイドライン オ モチイタ Shared decision making ニ ショウテン オ アテタ ジョウシ キノウ アプローチ オ ジッシ シタ イチレイ
  • A case study

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抄録

本邦における脳卒中急性期の作業療法において,目標設定や介入方法に関するShared Decision Making(以下,SDM)を行った報告はきわめて少ない.今回,我々は,麻痺手の使用頻度が低く,目標設定や介入内容の意思決定に消極的な事例に対して,ガイドラインを用いて作業療法介入に関するSDMを行った.その結果,事例の作業療法への積極的な参加が促され,麻痺手の使用頻度も臨床的意義のある最小変化量を超えて向上した.事例の経過は,脳卒中急性期の作業療法においても,目標設定やガイドラインを用いた介入内容のSDMが有益である可能性を示している.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 41 (1), 106-112, 2022-02-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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