Thyroid-like low grade nasopharyngeal papillary adenocarcinoma を経鼻的内視鏡下に切除し得た1例

DOI
  • 原山 幸久
    東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 飯田 誠
    東京慈恵会医科大学葛飾医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 西谷 友樹雄
    東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
  • 結束 寿
    東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
  • 志村 英二
    東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF MINIMALLY INVASIVE ENDOSCOPIC RESECTION OF A THYROID-LIKE LOW GRADE NASOPHARYNGEAL PAPILLARY ADENOCARCINOMA BY THE TRANSNASAL APPROACH

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抄録

<p> Thyroid-like low-grade nasopharyngeal papillary adenocarcinoma は鼻咽腔粘膜上皮由来の極めて稀な悪性腫瘍である。 病理組織学的には甲状腺転写因子の異常発現と, 甲状腺乳頭癌様の形態学的類似性を特徴とし, 扁平上皮化生に類似する腺癌である。 過去に国内で1件, 国外では24件と報告は少ない。 主に病理組織学的検討や症例の提示と経過のまとめについての報告であり, 治療方針に関するものは少ない。 低悪性度ではあるが, 症例数が極めて少なく, 標準治療は確立されておらず, 一般的な扁平上皮癌と同様な取扱いで根治可能であるかどうかは不明である。</p><p> 今回, この低悪性度の稀な腫瘍に対して, 切除断端に近接してはいたが, 内視鏡下で低侵襲に切除が可能であり, 良好な経過を得られた症例を経験したため, 切除計画やその方法を中心に報告する。</p>

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