八ヶ岳におけるヤマネの巣箱利用―高さ選択に注目して―
書誌事項
- タイトル別名
-
- Use of nest boxes, with reference to height selection, by Japanese dormouse at Mt. Yatsugatake, central Japan
抄録
<p>2013年5月に八ヶ岳の亜高山帯のカラマツLarix kaempferi林で同じ樹木の高さ0.5 mと1.8 mに43対(86個)の巣箱を設置し,2013年9月,11月,2014年5月,9月の4回点検してヤマネGlirulus japonicusなどによる利用を調べた.その結果,利用されたのべ108個の巣箱のうち101個(93.5%)はヤマネが利用したことがわかった.巣箱は高さ1.8 mのほうが高さ0.5 mよりも有意に多く利用された.ヤマネによる利用率は通算で27.7%と高く,特に9月には40–50%と非常に高かった.ヤマネは巣材としてコケ,サルオガセ,樹皮などを利用し,巣箱ごとに特定の材料が重量のほとんどを占めていた.</p>
収録刊行物
-
- 哺乳類科学
-
哺乳類科学 62 (1), 61-67, 2022
日本哺乳類学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390009640069590912
-
- NII論文ID
- 130008158660
-
- ISSN
- 1881526X
- 0385437X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可