円錐角膜外来の初診患者の背景及び治療内容に関する調査

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  • Survey on Patient Characteristics and Treatments in Initial Visit Patients with Keratoconus

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抄録

<p>【目的】円錐角膜外来を初診受診した患者の背景及び治療内容について調査すること</p><p>【対象と方法】対象は名古屋アイクリニックを受診した2019年1月~12月の初診患者で角膜専門医により円錐角膜疑いまたは円錐角膜と診断された全患者を後方視的に調査した。当院受診目的、受診時の重症度、矯正視力及び1年間の治療内容について調査し、重症度分類はAmsler Krumeich分類に基づいて行った。両眼が円錐角膜の場合は、より重症度の高い眼を今回の対象眼とした。</p><p>【結果】336名(男性223名、女性113名)が該当し、平均年齢は34.9±16.6歳(8~76歳)であった。紹介の有り無しの割合はそれぞれ51.2%、48.8%であった。受診目的の1位は他院からの円錐角膜確定診断のための精査依頼(28%)、2位は患者本人からの円錐角膜治療法相談(15.2%)、3位はハードコンタクトレンズ不耐症の相談(13.4%)であった。受診時の平均角膜屈折力は48.11±6.07Dで重症度はstage 1:144眼(43%)、stage 2:78眼(23%)、stage 3:10眼(3%)、stage 4:104眼(31%)であった。平均矯正視力(log MAR)は0.17±0.42(小数視力0.68)。治療内容としては経過観察が1位(27.1%)で、角膜クロスリンキング(以下CXL)が2位(25.6%)で、3位がHCL処方(15.2%)及び強膜レンズなどの特殊コンタクトレンズ処方(15.2%)であった。</p><p>【結論】当院の円錐角膜外来初診患者は初期進行性円錐角膜でCXLの適応となる割合が多い一方、重度の患者でコンタクトレンズ関連の相談が多い傾向があった。</p>

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