画像再構成法が集簇性石灰化に対するディジタル乳房トモシンセシスガイド下吸引式組織生検に与える影響

  • 桑原 奈津美
    三菱京都病院診療技術部放射線技術科(現 京都医療科学大学医療科学部放射線技術学科)
  • 浅野 早也香
    社団医療法人トラストクリニック
  • 川島 博子
    金沢大学医薬保健研究域保健学系

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence on Image Reconstruction Methods on Digital Breast Tomosynthesis Guided Vacuum-assisted Biopsy for Clustered Microcalcifications
  • ガゾウ サイコウセイホウ ガ シュウゾクセイ セッカイカ ニ タイスル ディジタル チブサ トモシンセシスガイド カ キュウインシキ ソシキセイケン ニ アタエル エイキョウ

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抄録

<p>本研究では微小円形,淡く不明瞭,多形性の模擬集簇性石灰化23試料を含むファントムを作製し,フィルタ補正逆投影(FBP)法と逐次超解像再構成処理(ISR)法の2種類の画像再構成法を使用したディジタル乳房トモシンセシスガイド下吸引式組織生検(DBTVAB)について,それぞれターゲティングの所要時間と座標をステレオガイド下吸引式組織生検(STVAB)と比較検討した.ターゲティングの所要時間は2種類の画像再構成法ともに淡く不明瞭な石灰化と多形成石灰化においてDBTVABがSTVABよりも短い傾向にあり,FBP法でいずれも有意差を認めた(p=0.022, p=0.041).ISR法では微小円形石灰化のターゲティングの所要時間のみ,DBTVABがSTVABよりも有意に長かった(p=0.013).ターゲティングの座標については,FBP法では多形性石灰化においてのみDBTVABとSTVABの間で有意差を認めたが,ISR法ではすべて有意性は認めなかった.DBTVABはSTVABに比しターゲティングの所要時間の短縮が可能であり,画像再構成法としてはFBP法がISR法よりも適していることが示唆された.</p>

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参考文献 (11)*注記

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