FPD胸部撮影におけるX線線質と肺結節のコントラストノイズ比—胸部ファントムモデルを用いたモンテカルロシミュレーションによる解析—

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タイトル別名
  • Study of X-ray Beam Quality and Contrast-to-Noise Ratio of Lung Nodules in Chest FPD Radiography: Monte Carlo Simulation Using Chest Model Phantom
  • FPD胸部撮影におけるX線線質と肺結節のコントラストノイズ比 : 胸部ファントムモデルを用いたモンテカルロシミュレーションによる解析
  • FPD キョウブ サツエイ ニ オケル Xセンセンシツ ト ハイ ケッセツ ノ コントラストノイズヒ : キョウブ ファントムモデル オ モチイタ モンテカルロシミュレーション ニ ヨル カイセキ

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抄録

<p>【目的】 CsIフラットパネルを用いた胸部撮影において四つのX線線質(90 kV 0.15 mmCu-filter, 90 kV 0.2 mmCu-filter, 120 kV filterなし,および120 kV 0.2 mmCu-filter)のコントラストノイズ比(CNR)をモンテカルロシミュレーションによって検討した.【方法】 20億個の光子を模擬結節(直径10 mm, CT値:+30 Hounsfield unit(HU),−375 HU, −620 HU)をもつ胸部ファントムモデル(幅:300 mm, 長さ:300 mm, 厚さ:200 mm)に入射させた.個々の一次と二次光子のファントムとCsI内での推移(吸収,散乱,および透過)をモンテカルロシミュレーションによって追跡した.そのうちのCsIで吸収される一次光子数と二次光子数から模擬結節のCNRを計算した.【結果】 90 kV 0.15 mmCuと90 kV 0.2 mmCu線質は高い一次線被写体コントラストと一次光子寄与率,またCsIに対する高い光子吸収率のため120 kV線質より高CNRとなる.【結語】モンテカルロシミュレーションによって90 kV 0.15 mmCu, 90 kV 0.2 mmCu線質は120 kV線質に比べて高CNRとなることを実証した.</p>

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