EWSによる気管支充填術と電動式低圧吸引器(Thopaz+™)によるドレナージにより手術を回避できた有瘻性膿胸の2例

DOI
  • 藤原 大樹
    国保直営総合病院君津中央病院呼吸器外科
  • 内藤 潤
    国保直営総合病院君津中央病院呼吸器外科
  • 植松 靖文
    国保直営総合病院君津中央病院呼吸器外科
  • 森本 淳一
    国保直営総合病院君津中央病院呼吸器外科
  • 柴 光年
    国保直営総合病院君津中央病院呼吸器外科
  • 飯田 智彦
    国保直営総合病院君津中央病院呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of a Fistula Empyema in Which Surgery Was Avoided by Bronchial Embolization Using an Endobronchial Watanabe Spigot and Drainage with a Digitalized Chest Drainage System (Thopaz+™)

抄録

<p>背景.有瘻性膿胸は開窓術など手術を要することが多いが,気管支充填術で手術を回避できたという報告がある.症例1.76歳男性.数日前からの呼吸困難感で当院受診.有瘻性膿胸の診断で,胸腔ドレナージ,抗菌薬での加療を行った.気瘻が持続し,入院8日目にEWSによる気管支充填術を施行した.その後気瘻は消失し,11日目に電動式低圧吸引器(Thopaz+™)による吸引を開始した.膿胸腔は徐々に縮小し,19日目にドレーンを抜去した.症例2.47歳男性.咳嗽,胸水貯留で当院受診.有瘻性膿胸の診断で,胸腔ドレナージ,抗菌薬での加療を行った.気瘻が持続し,症例1を参考に入院4日目にEWSによる気管支充填術を施行した.直後より気瘻は消失し,5日目に電動式低圧吸引器による吸引を開始した.膿胸腔は徐々に縮小し18日目にドレーンを抜去した.結論.気管支充填術と電動式低圧吸引器による安定した陰圧ドレナージ管理で手術を回避できた有瘻性膿胸の2症例を経験した.</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 44 (1), 20-26, 2022-01-25

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009692524886144
  • NII論文ID
    130008163141
  • DOI
    10.18907/jjsre.44.1_20
  • ISSN
    21860149
    02872137
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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