介護福祉学生の死の認識と終末期介護教育に関する研究

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  • カイゴフクシ ガクセイ ノ シ ノ ニンシキ ト シュウマツキカイゴキョウイク ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

介護学生の終末期介護教育の示唆を得る目的で、死の経験、死への不安の程度をA短期大学の介護福祉を学ぶ学生の1・2 年生を対象に調べその結果(現在)と27 年前の看護学生対象結果1)(過去)を時代を越えて比較した。その結果、介護学生が看護学生より友人の死の経験や自分の死の認識が浅い傾向を示した。また、介護2 年生が1 年生より死の不安が高い傾向示し、介護2 年生と看護学生間に大差はなく、看護学生においても2 年生の不安が最も高かった。2 年生は入学後1 年間の学習で死についての知識が増えるに伴い、死に対する不安も高まっており、覚悟して死に向き合えていない現状があった。卒業後に死にゆく人の傍に留まりケアができる基盤を作るために、覚悟して死に向き合い自己の死の認識を深める教育が必要である。そのためには、尊厳ある死への援助の必要性や、終末期ケアの価値の高さ、ケアの在り方を教えていくという教育の方向性を見出し、終末期介護教育の手がかりを得ることができた。

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