観光都市と複雑性

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Tourist Cities and Complexity

抄録

本論では、まず観光を対象にしたランク・サイズモデルの空間的意味を示した。ついで「べき乗則」として も知られているランク・サイズの法則をベースにして、観光都市の立地、ラテン方陣、駅、レジャー施設との 関係において複雑性について考察した。つぎに国内旅行者と海外旅行者を区別することから観光都市の格差係 数の範囲(0<a<2)を導いた。ここでは観光都市が多くなるほど観光都市の規模格差が高い範囲(1<a<2) にあることが分かった。さらに観光旅行者と観光都市における観光地の大きさと非観光地の大きさとの関係か ら、ランク・サイズモデルを導いた。最後に Krugman のポテンシャルモデルを観光都市に応用して、当該観光 都市とその観光旅行者の変化率を大きくする都市との関係についてシミュレーション分析を試みた。その結果、 交通手段に差が見られる場合、比較的大きな観光都市の観光旅行者の変化は、比較的近い都市の立地に影響さ れるものの、交通手段に差が見られない場合については、その変化は距離に対して逓増することが分かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010292556115072
  • DOI
    10.51059/nihonkanko.54.0_1
  • ISSN
    24367133
    13418270
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ