書誌事項
- タイトル別名
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- Gendered Representations of “Children in the Third World” : A Case Study of Anti-Acid Violence Campaign in Bangladesh
- ジェンダーカ サレル ダイサンセカイ ノ コドモ ゾウ バングラデシュ ニ オケル アシッドバイオレンス コンゼツ ウンドウ ノ ジレイ カラ
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抄録
本論は,アシッドバイオレンスのサバイバー支援を担うバングラデシュの女性NGOの広報活動を事例として,「第三世界の子ども」像を構築する視覚的なジェンダー表象の意味作用を明らかにするものである.女性NGOがウェブ上に公開する写真集を素材とした分析の結果,以下の知見が見出された.第一に,本写真集は,他の開発・人道支援組織の広報物と同じく,無垢な「子ども」像や「母子」像を配置することでオーディエンスの共感を喚起していた.第二に,写真集に登場する「第三世界の男の子」像は,暴力被害による心理的葛藤や社会関係上の困難とは切り離され,女性サバイバーに期待される安価な生産労働やケア労働を免除されていた.「第三世界の子ども」像は一枚岩ではなく,ジェンダーによって差異化されていたのである.しかし第三に,そのような「第三世界の男の子」像に表出される男性性は,「第一世界」の白人男性との関係においては劣位におかれていた.「第三世界の男の子」像は,グローバルな資本主義の下での男性性のヒエラルキーを崩すことなく,白人男性の覇権を脅かさない位置におかれるのである.
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 27 15-26, 2022-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010292564674944
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/86391
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- HANDLE
- 11094/86391
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- KAKEN