書誌事項
- タイトル別名
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- Why Does Cultural Capital Brings Out the Advantages of Women’s Educational Achievement? : Quantitative analysis of cultural capital diff erences between SSH and STEM
- ナゼ ブンカ シホン ハ ジョセイ ノ キョウイク タッセイ ニ オケル ユウリサ ヲ ヒキダスノカ ブンカ シホン ノ ブンリ サ ノ ケイリョウ ブンセキ
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抄録
社会学 : 論文
教育社会学や社会階層論における文化的再生産論の実証研究では、文化資本が教育達成における有利さへと結びつくことが確認されてきた。しかし、国内の実証研究では、文化資本は、誰の教育達成にとっても有利に機能するのではなく、女性の教育達成において顕著に機能するということがわかっている。本稿では、この問いに答えることを目的として、芸術文化資本および読書文化資本の文理差についての計量分析を行った。分析から明らかになったのは、次の2点である。第1に、芸術文化資本と文系の間には関連がみられないが、読書文化資本は文系において多く保有される。第2に、文系の読書文化資本の多さは、専攻分野によらない女性の読書文化資本、そして、文系で多く蓄積される男性の読書文化資本から構成される。以上の分析結果から、文系の文化としての読書文化が教育システム側の条件となることで、文系をジェンダー・トラックとする女性において、読書文化資本による教育達成が可能となっていた可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 年報人間科学
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年報人間科学 43 43-56, 2022-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010292659936768
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- NII書誌ID
- AN0020011X
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- DOI
- 10.18910/86458
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- HANDLE
- 11094/86458
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- ISSN
- 02865149
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- KAKEN