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- 赤池 昭紀
- 和歌山県立医科大・薬
書誌事項
- タイトル別名
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- Proposal of digital pharmacology
抄録
<p>IT技術の医療への導入は、医療の質の向上、画期的な診断技術の開発、精密医療の実用化を加速している。その中で、2020年にはニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカーが日本で初めてプログラム医療機器として承認された。デジタル治療という新しいカテゴリーの医療が始まろうとしている。デジタル治療に用いられるアプリは、一般にデジタル薬と呼ばれている。これらのアプリは認知行動療法に関わるものが多く、行動変容アプリとも呼ばれる。デジタル薬の開発は米国のベンチャー企業が先行しており、日本の製薬企業、ベンチャー企業がそれを追っている状況にある。新規のデジタル医薬品の承認のためには、医薬品医療機器総合機構(PMDA)による審査を経ることになることから、PMDAにプログラム医療機器審査部門が新設され、審査体制の強化が図られている。今後、デジタル医薬品の開発が進み、多くの製品が臨床現場で使用されるようになると予想される、しかし、その作用機序や医薬品とデジタル薬の併用の際の相互作用が不明であるなどの課題も多い。今後、薬理学的なアプローチによるデジタル薬の作用の解析研究が進展することが望まれる。</p>
収録刊行物
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- 日本薬理学会年会要旨集
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日本薬理学会年会要旨集 95 (0), 3-EL03-, 2022
公益社団法人 日本薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010292699480960
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- ISSN
- 24354953
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可