和歌短冊「下草」考 ―その独特な書式について―

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タイトル別名
  • Motokusa: A Creative Use of Space of Waka -Tanzaku
  • ワカ タンザク 「 シタグサ 」 コウ : ソノ ドクトク ナ ショシキ ニ ツイテ

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抄録

昔の貴人の筆になる和歌短冊には、「下草」と呼ばれる独特な書式が見られることがある。しかし、この「下草」の定義については諸説紛々としている。本稿では、短冊手鑑の遺例を精査しつつ、諸説の是非を吟味して、「下草」の正確な定義と解説を試みた。さらに、後奈良天皇の宸翰短冊七五葉を精査して、天皇が他の天皇よりも下草を多用され、そして従来の下草の用法を超えた、意図的かつ独創的な用法を採用されていたと結論づけた。

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