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- 松本 淳子
- 長野県看護大学
Abstract
<p>これまでの多くの研究では,様々な病院(病棟)で生じる騒音の種類や騒音レベルが調べられているが,病棟における望ましい音環境とはどのようなものかは提示されていない。本研究では,複数の病棟を対象に,騒音源やその対策,望ましい音環境について調べた。その結果,音環境については,やや困っており,やや良くないと全体的に評価されていた。時間帯別では,日中のみ,ややうるさく,やや不快に感じられていた。病棟で聞こえる音については,職員の話し声はよく聞こえ,ややうるさく,やや不快に感じられていた。対策については,テレビやラジオを視聴する際のイヤホンやヘッドフォンの利用,病室以外での面会の依頼,病室のドアの開閉を静かに行ったり,出来るだけ病室のドアを閉めておいたりすることなどが効果的と評価されていた。望ましい音環境としては,静かさだけではなく,会話の声を含む多少の音,不快感の少ないモニタ音やアラーム音,ナースコールの音の他,壁や天井,床等の防音設備が重要と捉えられていた。加えて,音に対する患者のプライバシーの確保,さらに,騒音に対する職員の意識や教育も非常に重要と考えられていた。</p>
Journal
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- The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association
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The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association 85 (0), PT-001-PT-001, 2021
The Japanese Psychological Association
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390010292808745472
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- ISSN
- 24337609
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
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- Abstract License Flag
- Disallowed